整調って何をするの〜整調って?〜
整調って何をするの?
つまりやな、せっかく調律しても弾きにくかったらしょうがないやろ?音がちゃんと出せんかったら演奏にもならんやろ?ピアニストは鍵盤に指を触れてピアノを歌わせて自分の芸術を表現するんや。どんな微妙な表現にも適確に応えるために整調が必要なんやで。
ただしピアノ本体の持って生まれた特徴は(人でいうと性格)は変えられませんからね。
特に、タッチは耳で感じる音量や音色の違いでも変化したように思えるってこともあるんですよ。
整調 – 修理事例
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経年変化により鍵盤の上面や深さをはじめアクションに狂いが生じているため、キータッチの不揃い、もたつきが発生している。 | 各部品をベストな寸法に戻すことにより、そのピアノ本来の弾きやすさや音色表現力を取り戻します。 |
整調の主な項目
- ベダルの調整
→ 突き上げすぎず、程よい遊びのある状態にしておく
- ジャックストップレールの調整
→ 鍵盤を押さえきった状態でジャックとジャックストップレールの間が1~2mmになるように
- 打弦距離
→ 弦とハンマーの間が46~48mmであるようにする。
- バットフレンジのゆるみ、かたまりを調整
→ ネジのゆるみは締め直し、センターピンを状態に適したサイズに替えて程よく動かす
- ハンマーの走り、傾き、すき合わせ
→ 打弦時にハンマーがまっすぐ進み、正しく弦に当たるようにする
- ウィペンのすき合わせ、ジャックの走り
→ ウィペン各々のすき間を揃える。同時にジャックとハンマーバットが正しく当たるようにする
- 鍵盤のがたつき、かたまりの調整
→ 鍵盤がスムーズに動くようにする
- バランスピン調整
→ 鍵盤を動かした時、バランスピンがブッシングクロスの中心を前後する位置に合わす
- パイロット調整
→ ウィペンヒールの位置に合わせて、ワイヤーを前後左右に調整してパイロットの位置を決定。またウィペンが押し上げすぎないように、程よく重みが載る程度にパイロットの高さを合わせる
- 鍵盤の傾き
→ まっすぐ立っていない鍵盤はバランスピンを左右に傾けて直す
- 鍵盤ならし(高さ合わせ)
→ すべての鍵盤が基準寸法内で高さに揃うようにする。(白鍵:棚板より64~67mm、黒鍵:白鍵より11~12mm)
- レット・オフ調整
→ ハンマーが基準寸法のところまで進んだ時、ジャックが脱げるように調節(低音部:弦から4mm、中・高音部:弦から3mm)
- 鍵盤の深さ
→ 白鍵を打鍵した時、沈み込む量(深さ)を10mmに合わせる。白鍵の調整後、黒鍵の深さを白鍵の上面の高さに合わせて調整する
- ダンパーの動き
→ ダンパーペダルをハーフペダル程度に踏んだ時に、すべてのダンパーが同時に動くように調整する
- ダンパースプーンの調整
→ 鍵盤を弾いた時のダンパーの始動タイミングを調整する(弦より23mm)
- ブライドルテープの調整
→ たるんだり、引きつったりがないよう、程よい張り具合にする。テープとバックチェックワイヤーとのすき間は0.5~1mmになるようにする
- バックストップ
→ 鍵盤を押さえきった状態で、ハンマーと弦との距離が15mmになるようバックチェックを調整。この時、キャッチャーを正しく捉えるよう角度、方向も調整
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