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西部ピアノ「特選コラム」雑誌

~月間ピアノ広告より~

9.きちんと調律することが楽しくピアノを弾くための秘けつだったんですね

大場久美子さんと

ぴあの博士の調律研究所
Seibupiano remake information-(9)
ピアノの世界を身近に楽しむためのあれこれを西部ピアノが紹介するシリーズ第9回目。今回はスペシャル・レポート。ぴあの博士こと西部ピアノ・ゼネラルマネージャーの坂井さんのもとに女優の大場久美子さんが訪ねてきました。小さいころ、ピアニストになるのが夢だったという大場さん、ピアノのお話に花が咲きました。

深みのある音をつくるのが本物の調律師

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大場:ピアノを愛する人にとって調律師さんはとても大切な人。大変そうなお仕事ですね。

博士実は訓練すれば誰でも調律師になれるんですよ。音はチューナーを使って周波数を合わせるだけなので、正しい音を出すだけならけっこう簡単にできるんです。でもそれだけでは、いい調律師とは言えません。

大場:正確な音が出せるだけではダメなんですか?

博士ひとつひとつの音を平均律に合わせただけの調律では、いい演奏ができないんですよ。和音がキレイに響かない。不思議なのですが、音に遊びをつくって少しずらした方が、和音に深みが出てくるんです。

大場:その深みのある和音をつくれるかどうかが調律師の腕というわけですね。

博士その通りです。誰でもなれる調律師ですが、いい音を出せる調律師となると、やはり経験がものをいいます。

大場:「音が柔らかい/固い」っていう言い方もしますよね?

博士音全体の「柔らかさ/固さ」とはピアノ内部のハンマーの硬度によるものがほとんどです。調律師が来たときに一番好きな音色をまず決めて、それに合わせて整音してもらうといいですよ。

大場:音程だけではなく、音の「柔らかさ/固さ」まで調律してもらえるなんて知りませんでした。

博士ほかにも、音量やタッチの「重さ/軽さ」もある程度変えられるんですよ。だから調律の際には、ぜひ「こんな音で」と調律師に相談して欲しいです。

大場:うちのピアノはどうせ安いから…と諦めていた人のピアノもよみがえるかも。

博士そうなんです。「うちのは安物だから」と放っておくのはもったいない。安いピアノでもそれなりの潜在力を持っているはずなので、いい調律師に出会って力を引き出してもらうといいと思います。

調律することでピアノの腕もアップ!

大場:ピアノは中味が大切なんですね。

博士一般的に調律師のことを、「チューナー」と呼びます。日本のチューニング技術は一流で、それは外国でも認められています。ただ残念なのは、それ以外の技術がいまいちなんです。ピアノの全てをキチンと調整し、最大能力を引き出す力。それを出来る人が少ないんです。ヨーロッパではそういう人を「チューナー」ではなく、「テクニシャン」と呼びます。以前ドイツの工場で、ドイツ語もわからないのに調整のお手伝いをしたら喜ばれて、身振り手振りで技術の会話に花が咲き、友達になりました。技術は万国共通なんですね。わが社の若手にもそういう思いをさせたくて、勉強のために、外国のピアノや古いピアノをいろいろと集めて研修しています。

大場:本当にたくさんのピアノがありますね。

博士しっかり勉強して、ピアノの中味もきちんと理解している、ヨーロッパで言うところの「テクニシャン」と呼ばれる人になって欲しいと考えています。

大場:調律はどのくらいの頻度でやるのがよいのでしょう。

博士ピアノを弾く頻度にもよりますが、毎日弾くなら3、4カ月に1度、まったく弾かなくても1年に1度は必要です。たとえばピアノの先生のピアノはきちんと整調・調律されていて、自宅のピアノが整調・調律できていないと、お子さんが変な弾き方で覚えてしまうんです。それでピアノの先生に「ダメ」と言われて、お子さんのやる気がなくなってしまう、そんなこともよくあるようです。ですから、ぜひご自宅のピアノはベストの状態にしていただきたいですね。

大場:私も小さい頃にピアノをやっていましたが、せっかく練習したのに先生に怒られるのが一番悲しかったです。今日のお話で整調・調律の大切さがわかりました。ぜひきちんと調整して、楽しくピアノを弾きたいですね!

大場久美子さん大場久美子さんが西部ピアノにやってきました。大場久美子さん

“一億人の妹”がキャッチフレーズ。1977年「あこがれ」で歌手デビュー。1978年TBSドラマ「コメットさん」に出演、その後TV・映画・舞台・CMで女優として活躍中。