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西部ピアノ・特選コラム - ファツィオリ
世界のピアノ ~ファツィオリ~
世界のピアノ ~ファツィオリ~
ファツィオリは1978年、ピアニストであり、エンジニアでもあるパオロ・ファツィオリが、新しいピアノをつくことを目指して設立しました。
その中核となったのが、音響物理学者、木工技術者、ピアノ製作者、ピアニストなどから成るチームでした。イタリア人名ピアニスト・ミケランジェリの調律師であり、優れた技術者でもあるタローネの弟子たちも加わっていたといわれています。
100%手作業にこだわり、グランドピアノとコンサートピアノのみを製造。新進メーカーにもかかわらず、既にスタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインなどの伝統あるピアノと並び、最上級の評価を受け、著名なピアニストに愛好家も多い注目のピアノです。
ファツィオリの工場は、ベネチアの北東65キロのところにある「サチーレ」にあります。ちょうど長靴の付け根、踵側、というところ。ファツィオリ一族も家具メーカーでしたが、ここには500を越える家具産業があります。自ら、名門ヴァイオリン・メーカーのように、繊細な手作りにこだわっているというように、ストラディヴァリがバイオリン用木材を選んだフィエンメ渓谷の赤トウヒ(red spruce)を厳選して響板材として使い、アクションはレンナー製、ハンマーはアベル製の特別仕様品を用いるというこだわりよう。
モデルF308は全長308cm、重量690kg、世界最大のピアノで、ペダルは4本通常の3本に、弦の数を減らすのではなく。ハンマーの動く距離を小さくする、アップライト方式のペダルを備えているのも特徴。
家具メーカーであったこともあり、木工技術は群を抜いています。世界一のピアノを目指して、パオロ・ファツィオリは今も製造されたすべてのピアノの試弾を欠かしません。
音質は明るく、「鐘のような高音と地中海のプリマドンナに抱かれるかのような中低音」と言われています。ハンマーのフェルトの巻きがやわらかいので、弾力に富み、表情が豊かで、個性のある、新しい時代のピアノと言えます。
パオロ・ファツィオリはピアノ製作のコンセプトを5つ挙げています。
- クリアな響き
- すべての音域における音色の同質性
- pppからffまでのダイナミクスの幅
- 可能な限り長く伸びる音
- バッハの対位法音楽において各声部の主題のテクスチャーが明快に演奏できること
(DasMusikinsutrument1992/9)
♪まぼろしのピアノ
日本でのファツィオリのピアノの初演は、1988年、サントリーホールでラザール・ベルマンが持って来て使用したのが初めてです。年間に60台しか生産されないため、現在まで代理店を通して日本に輸入されたのはわずか5台。公共ホールでは滋賀県栗東芸術文化会館「さきら」、幕張新副都心内「コア」の2台のみ。CDも何枚か出ているので、機会があったらぜひ聴いてみてください。
♪書籍の紹介
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★T.E.カーハート著「パリ左岸のピアノ工房」(ピアノ随筆) |
このファツィオリの紹介は、 ファツィオリのホームページ http://www.fazioli-piano.com/home1.html レコード芸術(音楽の友社刊) 2002年6月号 http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/ongakunotomo/index.html を参考にさせていただきました。詳しくはそちらをご覧ください。 |



















