お薦めBOOK
〜西部ピアノ「特選コラム」〜
少しずつですが、これはという本をご紹介していきます。まずは、5冊を。
年末年始の時間のあるときに、書物の深くて豊かな世界をお楽しみください。
スタインウェイとニュースタインウェイ
「スタインウェイとニュースタインウェイ」 ばん田 耕治=著 1,400円(税別)
「鳴っているピアノ」と「鳴らしているピアノ」とはまったく別のピアノである。鳴らしている楽器は経年変化も早く、部品の磨耗とともに極度の音色、音量不足をきたし、演奏者・聴衆に不快感を与える。1970年以前のハンブルグ・スタインウェイにはありえなかったことである。ハンブルグ・スタインウェイはある時点から別物に変わってしまった。私は近年のものをニュースタインウェイと呼び、それ以前のピアノと区別している。(本文より抜粋)
リヒテルと私
「リヒテルと私」 河島みどり=著 1,900円 草思社
リヒテルの通訳として、大阪万博以来27年間にわたり常に巨匠の身近にあった著者が、彼の優れた音楽性の秘密を捉えた異色の芸術論。
「まったくなんという辛い人生だ! 絶え間なく練習しなくてはならない」といった巨匠の生の言葉やエピソードの数々が、芸術の何たるかを雄弁に伝える。
コンクールでお会いしましょう~名演に飽きた時代の原点
「コンクールでお会いしましょう~名演に飽きた時代の原点」 中村紘子=著 1,300円(税別) 中央公論新社
目次を覗いてみると、こんな感じです。2003年4月に話題になったNHK人間講座テキスト「国際コンクールの光と影」をもとに加筆改訂されています。
- 第1章 コンクールが始まる
- 第2章 天才児の世紀
- 第3章 音楽の普及と技術革新
- 第4章 音楽と政治―チャイコフスキー・コンクール
- 第5章 豊かな社会
- 第6章 鑑賞する欧米とアジアの台頭
- 第7章 コンクールの舞台裏
- 第8章 コンクールの運・不運
- 第9章 コンクールに行ってみよう
- 第10章 二十一世紀のコンクール
調律師の恋
「調律師の恋」 ダニエル・フィリップ・メイソン=著 2,000円(税別) 角川書店
時は19世紀末、ビルマをめぐる欧州諸国の争いの中、エドガーはビルマの森深くにあるエラール・ピアノの調律を依頼される。なぜ幻のエラールがビルマに? 不安と疑問を感じながら、愛する妻を一人残し、彼は旅立った…。
パリ左岸のピアノ工房
「パリ左岸のピアノ工房」 T.E.カーハート=著 2,000円(税別) 新潮クレスト・ブック パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この「パリ左岸のピアノ工房」の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいく様子をつぶさに描いた「パリ左岸のピアノ工房」。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく物語です。 |
