トップページ > ピアノコラム > 特選コラム - ピアノが誕生するまで

目的別で探す

ピアノを大切にしたい
ピアノを習いたい
ピアノを買いたい
ピアノを防音したい
ピアノを運送したい
調律師になりたい

ピアノが誕生するまで

ピアノの原型になったと考えられている楽器はいろいろあります。これらの楽器に、改良と工夫を重ねて現在のピアノの形ができたのです。

モノコード
 

ピタゴラスによって発明されたコマ付きの一弦楽器。
つまり “弦が1本の琴”
コマの位置をかえるといろいろな音程が作れる。

ダルシマー
ダルシマー バチで弦を叩いて音を出す多弦(何本も弦を張った)楽器。
プサルテリウム
プサルテリウム

ツメで弦をはじいて音を出す多弦楽器。
構造はダルシマーと同じ。

クラヴィコード
クラヴィコード

金属片(タンジェント)で弦をはじいて音を出す多弦楽器。
鍵盤があり、ヴィヴラート効果が出せるが、音が小さい。

チェンバロ
チェンバロ

ハープシコード、クラヴサンとも呼ばれる。
ツメで弦をひっかいて音を出す多弦楽器。
クラヴィコード同様鍵盤があり、はるかに大きな音が出る。
でも、音の強弱が出せないのが弱点。

1709年(実際は1700年)

クリストフォリにより元祖ピアノ誕生!
バルトロメオ・ディ・クリストフォリ(1655~1731)は1687年、イタリアのコジモ3世の息子、フェルディナンド王子のお抱え楽器製作者となった。 熱心な楽器愛好者だった王子は、クリストフォリに仕事場を与えて、チェンバロの改良に専念させ、クリストフォリもそれに報いようと努力した。

その結果、ついに「クラビチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」を創り上げた。
これはピアノ(弱音)もフォルテ(強音)も弾ける大型チェンバロで、この長い名前を略したのが、「ピアノ」という呼び方になった。

豆知識

cf_piano

♪現在のピアノと比べてみると、鍵盤の数は49鍵から88鍵に、弦の張力は101倍になっている。

♪クリストフォリ作のピアノは現在3台が残っている。そのうち、1726年製ライプツィヒ大学所蔵品は、ピアノ修復師山本宣夫氏が修復し、世界で唯一演奏会で使える「元祖ピアノ」

♪1716年にはフランスでマリュウス、1717年にはドイツのシュレーターと続々とピアノが誕生した。たまたまちょっと早く製作に成功したクリストフォリが「発明者」の栄冠を勝ち取ったというわけ。

♪巨匠ヘンデルがはじけてピアノを弾いたのが1708年。オペラ「ロドリゴ」はその時に作曲されたものとか。

ピアノの発達史

1709 

クリストフォリ 最初のピアノを作る[ハンマー、ダンパーを持ち、強弱が可能]

1720 

4オクターヴと4度に音域を広げる [ウィペン、ジャック、ジャックスプリング、ハンマークッション、ダンパーを備える]

1722 

バッハ 平均律を採用する

1783 

ブロードウッド(英)強弱ペダルの特許をとる

1796 

エラール(仏)最初のグランドピアノを完成[6オクターブ、イギリス式アクション]

1800 

ホーキンス(米)アップライトの特許をとる

1802 

トーマスラウド(英)が交叉弦特許をとる

1808 

ブロードウッド(英)鋼鉄線を使用する

1819 

ミュージックワイヤー(弦)用にダイヤモンドダイスを使用[良質の弦の条件を満たすようになる]

1821 

エラール(仏)ダブルエスケープメントアクションの特許をとる
ガラード(英)共鳴弦の特許をとる[ブルックナーのアリコートシステムの基礎]

1825 

バブコック(米)鋼鉄フレームの創案[この頃はまだすべて木のフレームだった]

1835 

ボヘ―ム(仏) 巻線をつくる

1838 

エラール(仏)アグラフを発明

1840 

チッカリング(米)総鉄骨の特許をとる

1859 

スタインウェイ(独)二重巻線の特許をとる

1862 

ブロードウッド(英)鉄製チューニングピンとピン板の特許をとる
  この段階で、ピアノはほぼ完成。
この頃日本はまだオルガンの時代。
日本では1900年に浜松で山葉(現在のヤマハ)が外国製品をまねて、初めてピアノを作っている。

時代に合ったいろいろなピアノ

誕生以来、その時代のニーズに合わせていろいろな変化をとげてきたピアノ。
貴族のコレクション的存在だった頃は、楽器というより装飾品としての要素が大きく、一流の職人や画家が競い合って美しいピアノを創り出した。

1800年代のトルコ音楽の流行では、ピアノに打楽器の機能も付けようという試みもあり、
従来のペダル機能に加え、ドラム、ベルなど打楽器の効果音の出るペダルが複雑に加えられたりもした。

現代ピアノはアップライトとグランドの2つのタイプに落ち着き、機能的にも大きな変化は見られないが、
外装に白木やブルーなどのライトカラーを使ったり、人気キャラクターをデザインするなどカジュアルなタイプが増えていて楽しい。

特選コラム - 「カンパネラ」1 << 特選コラム - ピアノが誕生するまで >> 特選コラム - ピアノのお手入れ