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調律の手順を知っておきたい!

西部ピアノ「特選コラム」~雑誌カンパネラ記事より~

雑誌カンパネラピアノの世界を身近に楽しむためのあれこれを紹介するシリーズの第7回目。普通は1年にたった1度の調律。それなのに我家に来てくれるピアノ・ドクター=調律師が確かな技術を持っているかどうか、何も知らなくては判断できない。こちらも少しは勉強しないと、ということで今回は調律の手順とチェック・ポイントをそっと教えよう。

  1. 調律師の学校がオープン、その目指す姿とは?
  2. 調律が必要なのはなぜ?
  3. どこに置くのがいいの?
  4. 備えあれば憂いなし!
  5. ピアノとともに夏を乗り切ろう!
  6. 良いピアノ・ドクターを選ぼう!
  7. 調律の手順を知っておきたい!

1.ピアノの調子を尋ねる

1.ピアノの調子を尋ねる

「最近気になるところはありませんか?」「調子はいかがですか?」と実際に弾いているお客様に尋ね、調律師も自分で音を出してピアノの調子を確かめる。

  • Point♪普段気になるところは、少しのことでも伝えるのが大事。
    それで調律師もぐーんと仕事の的が絞れるし、
    希望に添いたいと張り切る!

2.天板を上げ、前パネル、鍵盤蓋と順にはずしていく

2.天板を上げ、前パネル、鍵盤蓋と順にはずしていく

前面に弦とハンマーが整列しているのが見え、鍵盤もひとつずつはずれる状態になる。ここでまず、各部分に問題がないかチェックする。

  • Point♪はずしたパネルや蓋の扱い方で、
    どのくらいピアノを大事に思ってくれているかチェックできる。
    注目したい。

3.基音を合わせる

3.基音を合わせる
ゴムウェッジでミュート
ロングミュートと呼ばれるフェルト
ロングミュートと呼ばれるフェルト

弦は、低音部は1本または2本、中高音部は3本というように、1つの音に対して複数の弦が張られている。それをハンマー(羊毛を圧縮してできたフェルト)が同時に叩くため、ロングミュートと呼ばれるフェルトを3本弦の間にはさみ、真ん中の1本が鳴るようにして、基音のラを440ヘルツに合わせる。

  • Point♪音と音の違いから起こる1秒間のうなりの数を数えて
    あわせるような集中力の要る作業。
    だからこそ静かに・・・

4.割り振りをする

4.割り振りをする

その素早いこと。

基音が合ったら、そこから4度、5度と和音を取って1オクターブの音を平均律に合わせていく。これを「割り振り」と呼ぶ。

  • Point♪瞬時に2音のうなりの回数をチェックしている。

5.残りの弦を合わせる

5.残りの弦を合わせる

調律のすんだ1オクターブから、順に1音ずつオクターブで音をとり、すべての音を合わせる。3本弦同様、2本弦はゴムウエッジやフェルトウエッジを使って、まず1本だけ鳴るように設定する。これで、どの音も1本の弦は正しい音程にそろったことになる。ロングミュートを外しながら、3本弦の残り2本も、左、右というように真ん中の弦に音程をあわせていくと3本が揃う。これでハンマーが3本一緒にたたいた時、うなりのない1つの音に聴こえるようになるわけ。2本弦の残り1本も同様に合わせる。

  • Point♪優れた調律師は、
    狙った音に瞬時にぴたっと合わせることができる。
    「高かった」「低かった」と行ったり来たりは、
    まだまだ修業が足りない。

6.お客様に試弾してもらう

6.お客様に試弾してもらう

実際に弾いて、今までとの音の違い、タッチの違いを確かめてもらう。

  • Point♪臆せずに弾いて、
    ちょっとでも気になるところやコメントをしてみよう。
    乾燥剤などもチェック。
    今後、よい状態で弾くためによく確かめよう。
    調律師もそれを望んでいる。

7.診断表に状態を細かく記入する

7.診断表に状態を細かく記入する

次に来る調律時に向けて、現状をカルテとして残すことで、スムーズな調律、修理が可能となる。

  • Point♪上の写真のように鍵盤の落ち込みなど、
    「今すぐした方がいい修理」
    「すぐではなくても近い将来必要な修理」
    というように状態を詳しく説明してもらおう。
    どんな小さな修理も納得してお願いしたいもの。
    保守会員になっているとどんな修理も特別料金でできるので、かなりお得。