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備えあれば憂いなし!
西部ピアノ「特選コラム」~雑誌カンパネラ記事より~
ピアノの世界を身近に楽しむためのあれこれを紹介するシリーズ第4回目。 |
「保守契約」ってなに?
97年にこの「保守契約」をスタートさせ、現在5,000件をこえる契約があるという西部ピアノのゼネラルマネージャー坂井さんに、西部ピアノの場合を例に説明を聞いた。
まず最初に、この「保守契約」というシステムは、月々一定金額の会費を払い、その会費の中から調律などメンテナンスを行なうことが大前提。さらに、その時に必要になる経年変化による修理代も大幅に割引されるという特典が付くと聞いて、思わず身を乗り出す。
「使えば使うほど、年が経てば経つほど痛むピアノの修理代をどうしたら安くあげられるだろうと考えた」というのがこのシステムを始めたきっかけだったそうだ。人もピアノも、治療費や修理代を安く上げる得策は、定期検診をして早期発見をすること。長生きや長持ちの秘訣と同じ。日頃、お客様に関わっていて、ドカンとかかる修理代を何とかできないかというところから生まれた発想だったという。毎月お金を会費として払い続けていただければ、毎年の調律を確実に受けられるので、経年変化にもすぐ気づき、即対応できる。結果的に修理費も安あがりだ。お客様とすれば、月々小額の出費は家計にも響かず、かつ「そろそろ調律の時期です」というお知らせにも計画的に対応できる。「お金ができたらと調律を先送りすることがなくなった」「うっかり忘れがなくなった」という声が寄せられている。
どのくらいお得?
西部ピアノの場合、月々の支払いは860円。年6回の引き落としなら、2ヵ月に1回1,720円が引き落とされる。ということは1年で10,320円。一般的な調律代が14,000円だからそれだけで3,000円以上のお得になる。
さらに「隠れた一番のお得は修理代金」という通り、たとえば5~60,000円かかるフレンジコードの修理が35,000円というように、すべての修理において3~5割引で引き受けている。修理がかさむと、「実際は赤字で大失敗」と坂井さんは嘆くが、保守契約をしたピアノは「自分たちが責任もってメンテナンスする」という気持ちと、「ピアノを長く使ってほしい」という会社のポリシーによっているのでやめられないそうだ。
キズや火災にも対応する
ピアノ本体のトラブルはどうだろう。たとえば、ピアノの上の花瓶が倒れ水浸しとか、メトロームや額縁が落ちてきて上蓋に深い傷がつくという事故は、かなりの件数あるというし、子供が遊んでいるうちにおもちゃをぶつけるということもあるだろう。掃除機の先をピアノの下に入れたら抜けなくなり、無理に引っ張ったら大きな傷、ということもあったそうだ。そういう自分で起こしたトラブルから、火災、爆発などによる破損まで網羅する保険も、この保守契約に含まれている。
「ピアノを長く所有するためには必要なことだから含まれているのです」と坂井さんはこともなげに話すが、至れり尽せりだ。実際に、火災から子供のつけた傷まで、今まで100%保険料がおりているというから、ますます頼もしい。
まずは、診断書からスタート
ただし、契約にあたっては、もともとのキズの有無、内部のアクションの状態も細かく診断書を作る。最高の状態を維持していくというのが保守契約の考え方。そのため内部はピアノをベスト状態にして契約をお願いしているが、必ずというわけではなく、お客様の希望によって、痛んだ箇所を保守契約から外していく(その部分に関しては保証しない)という選択もある。自分で選んで契約できるのはうれしい。
詳しくは、問い合わせてみよう。納得して始めるのが大事なこと。「備えあれば憂いなし」。万一が現実になることもあるかもしれない。この機会に検討してみるといいだろう。



















